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・『「この人、痴漢!」と言われたら』 粟野仁雄
                                           2009‐4 中公新書ラクレ

ってもないのに「痴漢」と言われたら?
直後に……    ○ホームで話し合う
                          ×駅事務室に行って話し合う
取調室で……  ○不確かなことは喋らない
                          ×とにかく何でも話してみる
裁判で……    ○人違いだと主張する
                          ×でっちあげだと主張する

誰もが突然、犯罪者にされる危険があるのが痴漢。電車通勤されている男性に対しては、毎日乗っているからムラムラしてたんだろと疑い、年に数回しか電車に乗らない男性に対しては、たまに乗ったからムラムラしたんだろうと邪推する。痴漢は憎むべき犯罪ですが、多くの男性がいわれない緊張をしいられているのもまた事実。特に電車通勤されている男性は、本書のような"痴漢本"は読んでおくことが必須だと思います。では、やってもいないのに「痴漢!」と言われたら?本書で確認していきましょう。

※ボクは法律知識に乏しいので間違っている場合があります。本書引用部分以外の記述は信用せず、ご自分で必ず確認してください。

■まずホームで話し合うべき、駅事務所に行かない!
逃げたほうがいい、という意見も一部にあるようです。「逃げる」という表現には違和感がありますが、確実に逃げられるならその選択肢もありえるかもしれません。しかし、実際は逃げる人は周りから確実に疑われ捕まります。まずは、女性の訴えに冷静に、かつ誠実に対応するのがいい。その際の注意点は

《まずは、そのままホームで話し合うことである。駅員に促されても絶対に駅事務所に行ってはならない。「私人逮捕」されたことになるからだ。駅員は「ここでは邪魔になる」とかいろいろ理由をつけて事務所に行かせたがるが、自分の責任にしたくないだけだ。絶対に行ってはならない。》(P167)
「私人逮捕」とは、警察官等ではない一般人が犯人の身体を捕まえてもいいんだよってこと。だから駅事務所に行ってしまったら、かってに帰ることは出来ないし99.9%警察を呼ばれる。では、どうすればいいのか?

《駅事務所に行かない、逃げもしない。とすればベストの策は。
  女性に名刺など連絡先を渡すことである。「それはいやな思いをしましたね。でも私ではありません。だから逃げも隠れもしませんよ。でも今は会社に行かなくてはならないので、何かあればここに連絡して下さい」と言うのだ。名刺がなければ免許証を見せてもよいし、電話番号、住所を教えてもいい。警察は、令状請求をしなくては逮捕できなくなる。》(P168)。身分を明かせば周囲の人たちにも「やってない」感をアピールすることができます。それでも駅員を呼ばれたり、駆けつけてきたらどうすればいいのか?同様に身分を名乗り、駅事務所には行けない(行かない)ことを告げればいい。法律知識を軽く披露して、行かないことを説明する文言はP175・176に詳しく載っています。覚えておくといいセリフだと思います。

ちなみにボクに理解では、痴漢犯罪者にされないためのポイントには二つの大きな柱があります。まず(1)被害を受けたとされる女性にあきらめてもらうこと、そして(2)裁判になってしまった場合を考えて、裁判官に悪印象を与えるような行動をあらかじめしないこと。もっと言えば裁判官に情報を伝える人たちに、悪印象を与えてはいけない。媚びることではない、ここでもポイントは「冷静に」「誠実に」だ。

女性に身分を明かしてその場を去る、というのは(1)にあたります。警察にあらためて被害を訴えるのも面倒だし、明日は車両を変えて乗ればいいかっ、と女性にあきらめてもらえる可能性があるということです。声を荒げず誠実に話せば、女性も納得してくれるかもしれません。

■不確かなことはしゃべらない
その場を去るのは「逃げる」ようで嫌だという方は、必ず身分を明かしてから嫌々駅事務所に行きましょう(連行されてる感じで)。駅事務所に行けば99.9%警察を呼ばれますので、警察が来るまでは黙っているのが理想です。必死に弁明して矛盾したことを喋ってしまうと、不利な裁判証拠になってしまいます。駅事務所に警察が来た・ホームで話し合っている間に警察が来た・その場は去ったが、あとで警察が家に来た等などで、署に連行された場合はどうするのか?

《では警察での取調べに対してはどうするべきか?原則は「寡黙」である。完全黙秘(完黙)する必要はないが、不確かなことを絶対にしゃべってはいけない。なぜか。》警察の目的は、逮捕された人をしゃべらせて矛盾点を炙り出すこと。だから、自分をかばおうとして、なんとなくやデタラメに電車内の状況を言ってはいけない。ここで悲しい現実がある。被害を訴えている女性が、矛盾したことをしゃべっていたとする。矛盾しているのだから、私は犯人ではないと警察はわかってくれると普通は考える。しかしそうではないことも多い。《被害を訴える女性の供述は矛盾だらけでもいい。そのほうが、恐怖でパニックになっていたのでしっかり覚えていなかった、と現実感も増し、都合がいい。》(P169)。ボクの私見だけれど、取調官が男性警察官だった場合、好みの女性が被害を訴えたなら、どうしても頼れる男を演じてしまう傾向があると思う。女性警察官の場合では、同性としての、特に痴漢被害を受けた経験がある女性警察官ならなおのこと、バイアスがかかってしまうことは致し方ない。つまり警察官がどっちの性にしても、痴漢事件の場合「疑わしきは有罪」になる傾向があるのではないかと思うのです。だからこそより慎重により正確に、取調室ではしゃべらなければならないのです。

《疑いをかけられた人にとっては最初の供述調書で何を書かせるか、がポイントになってくる。痴漢だと言われた瞬間に、明確に覚えていることだけを取調官に書き残させることが重要だ。前後のことを想像して言ったり、「こんな人がいたはず」くらいで記録に残させると、後で不利な形で使われることがある。取調官にあれこれ聞かれても、記憶の明確なことしか絶対にこたえてはいけない。細かいことでも客観事実と違えば、「一巻の終わり」だ。》(P169)

しゃべる際も注意が必要
《事実関係を述べる場合、「時系列」をしっかりさせること。一分、一秒のつもりで時系列に整理してから話をしよう。つまり「どっちが先だったか」を徹底的に吟味することだ。》(P170)

・読むのもお疲れだと思うので、ポイントだけを羅列していきます。
■逮捕が避けられない、と感じた時点で必死に家族に電話する。
逮捕されると携帯を取り上げられる、その前に記憶が新しいうちに、できるだけ家族・友人に状況を伝えておくと、後の裁判に役立つ。

■痴漢容疑で逮捕された人の家族・友人は、ちょっとした冗談のつもりでも「あの人は、エッチだから痴漢やっちゃうかもね(笑)」などと決して話してはならない。どこかで警察・検察に伝わって、裁判の不利な証拠になってしまう。

■捕まったら留置所(檻の中)では、先住民とトラブルを起こさない。多くは独房ではないらしい、自分は犯罪者ではないんだぞっというプライドはほどほどに。また先住民とは世間話以上のことはしゃべらない、特に冗談でも「本当はやったんだよ(笑)」などと言わない、警察に伝わる可能性大。

■やってもいないのにやったなんて言わないよっ、と高をくくらない。警察にかかれば、どんな気の強い人でも「落ちる」らしい。少なくとも警察さんはやさしく導いてくれはしない。

■夜の公園で裸になったくらいで家を捜査されるのだから、痴漢容疑でもされるだろう。念のため、痴漢モノやレイプモノのAVは家に置かないほうがいい。

■普段から「痴漢がして~」と叫ばない。さわやかなエロを演じる。

その他、詳しくは本書を確認してください。実は本書のメインは冤罪についての論考です。多くの冤罪事件を第1章で取り上げ、また警察・検察・裁判官・弁護士・メディアそれぞれの問題点を第2章で「冤罪を生み出す人たち」として検証しています。第3章「冤罪被害者にならないために」、この章で痴漢について詳しく。第4章「裁判員制度で冤罪は防げるか」。なんで俺がこんな目に(涙)と自暴自棄になる前に、その時に備えておくことが大切。以下に載せてある「痴漢冤罪回避シミュレーション」は秀逸ですが、「痴漢冤罪逮捕の回避方法がダメダメな件について」もあわせてお読みください。また「もしも痴漢に間違われたら…」の後編には落合洋司弁護士の見解が載っています。いづれを読んでもバカなボクには正解が導き出せませんでした。痴漢冤罪対策について、実務的により有効な情報はないでしょうか?
・痴漢冤罪回避シミュレーション
http://www011.upp.so-net.ne.jp/hiroiro/enzai.swf
・痴漢えん罪ネットワーク
http://www.rikkyo.ne.jp/univ/araki/chikanenzai/
・もしも痴漢に間違われたら…(R25.jp)
http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000006501
・痴漢冤罪逮捕の回避方法がダメダメな件について(nirakoroの日記)
http://d.hatena.ne.jp/nirakoro/20080617/p1
・参考映画『それでもボクはやってない』 監督・脚本:周防正行
2007年1月20日公開
 
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